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注文住宅を建てる上で重要な間取りとは?
注文住宅を建てるときにこだわりたいのが間取り。長く生活していれば気にならなくなるだろうと考える人もいますが、間取りにこだわることで生活の質は大きく変わるのです。注文住宅は0から間取りを考えられるのが一番のメリット。しかし、考えることがありすぎて困ってしまうという人もいるでしょう。
間取りに関しては漠然と考えていては問題です。暮らしやすさを獲得する大きなポイントとなるからです。ここでは、間取りについて考えます。
部屋ごとの過ごし方に合わせて間取りを考える
リビング、キッチン、ダイニングが家で過ごす中心の場所になるという人は多いはず。そのためLDKを中心として間取りを考えると言うのが一般的です。新しい家でどんな暮らしがしたいのか。理想の間取りとは、そこに暮らす人たちのライフスタイルや暮らしへの希望が反映されてできあがるものです。
例えば、キッチンに立つ人が家中の全てを把握できるよう、キッチン中心の間取りにする。あるいはリビングへ自然と家族が集まるように間取りを工夫するなど。リビング、キッチン、ダイニングといった中心に据えた場所に対して、それ以外の部屋の配置も、それぞれの過ごし方を考慮しつつ配置する必要があります。
騒音や日当たり・外からの視線への対策
騒音
車道を走る車や電車、人の話し声や歩く足音などは、どうしても家の中まで入ってきてしまいます。したがって、そういう環境に家を建てる場合、間取りを工夫してできる限り音が届きにくいよう対策をするのが暮らしやすさを獲得するポイントです。
その際、収納やクローゼットなどをうまく使うことで、理想的な間取りが実現できます。
日当たり
毎日暮らす家にとって、日当たりの良さは重要です。間取りの観点から日光を取り入れるなら、リビングのような多くの時間を過ごす場所を日当たりがよくなるように配置するのが一般的。また、洗濯物を干すベランダに関しても日当たりは重要。しかし日当たりが良い場所は遮るものがないので、外からの視線なども考慮する必要はあります。
外からの視線
寝室、風呂、子供部屋などが隣家の大きな窓の真向かい、あるいは沿道からよく見えるのはできれば避けたいところ。プライベートな空間は、人通りのよい場所から離れた場所に設置しましょう。ただし、どうしてもそこにしかその部屋を配置できない場合は、窓を小さくしたりシンボルツリーを設置して目隠しをするなど、できる限り視線を遮る工夫を行いましょう。
動線を考慮する
生活において動線は快適さを感じる上でとても重要な要素。動線とは人の動く線を示すものです。例えばトイレ後には誰しも必ず手を洗いますが、洗面所がトイレからかなり離れた場所にあると、トイレのたびに面倒な移動を強いられることになります。特に家の中で家事を行う場合、キッチンとお風呂場、洗濯機などを結ぶ線をどれだけ短く、シンプルな形にするかが重要視されます。
家の中での過ごし方は人それぞれであり、動線を考慮する場合は誰の動線を優先するかなど問題も現れてしまいます。そういった場合は家事を行う人の動線を中心に考えるとよいでしょう。家事の最中は家の中のさまざまな箇所へ動くため、動線をシンプルにすることで毎日の負担も大きく軽減できるのです。
室内での温度調節
間取りに関しては温度も重要なポイント。日本は夏暑く、冬は寒い、四季によってはっきり分かれる気候です。そのため間取りから気候に対応できるよう工夫すると、室内での快適さにも違いが現れるでしょう。
流行の吹き抜けは部屋が大きいし天井が高い分寒い。南向きの部屋だから暑い、北向の部屋だから寒いなどなど。長時間過ごす寝室を設置する場合、温度調節の難しい場所を選ぶと生活において大きなストレスとなるので注意しましょう。
温度調節を行う場合、重要となるのがエアコンです。エアコンの風を各部屋へ届きやすくするため、設置場所や部屋の空気の動きなどを計算に入れると、快適な室温を保ちやすい家を作れるでしょう。
コンセントの配置
コンセントは、動線や生活の状況、家電の設置予定などを十分考慮した上で位置を決めるのがポイントです。図面の時点である程度家具の配置も決まっていなければなりませんが、これは難しい問題です。
対策として、あらかじめコンセントを多めに設置しておく。家具や家電の配置位置をあらかじめ決めて、高さや位置を考えておく、といった方法を行うことで、コンセント配置のリスクは避けやすくなります。
水周りを一ヵ所にまとめる
水周りが一ヵ所にまとまってないことで、動線が複雑になる、あるいは余計な費用がかかる場合があります。キッチンやお風呂、洗濯機など、できるだけ近い場所に配置するとよいでしょう。
まとめ
間取りを決める要素は非常に多く複雑です。しかし、じっくり考えてこだわって配置することで、暮らしやすさは段違いに変わります。家族の要望や工務店からのアドバイスを聞きながら、生活のしやすい間取りを決めていきましょう。