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住宅に必要な防音って?
注文住宅を建てるにあたり考えるべきことはたくさんありますが、音に関する問題も暮らしやすさに大きく関わってくるもの。とくに生活音は気になる要素の1つです。
騒音の原因といえば、街道沿いならば車の音や外を行き交う人の声が挙げられます。しかし近年では防音性能の高い外壁材も数多く存在するので、ある程度は防ぐことができるでしょう。しかし音の問題は、必ずしも外からもたらされるものとは限らないのです。
そこで、ここでは注文住宅を建てた後で気になる騒音についての問題と、間取りから工夫する防音対策についてご紹介します。
生活音
生活音は家で暮らしていく上で避けられない音です。しかし、時にストレスの原因となる騒音として感じられるので、事前の対策が不可欠です。
以下に、注意するべき生活音についてまとめています。
水まわりの音
水が流れる音は家の中に響くため、静かな寝室で過ごしている際は気になりやすい生活音です。キッチン、トイレ、風呂。これらの近くの部屋はどうしても音が聞こえやすいのが問題です。就寝中に水の音で起こされる場合もあるため、気を付けたい生活音の1つです。
子どもやペットの足音や話し声
子供の歩き、走る足音、そして人の話し声も他の部屋まで轟きます。子供部屋やリビングの下に寝室がある場合など、リラックスできない環境となることも。特に家族内で生活時間にズレがある場合、就寝する時間に子供やペットが起きており、声や足音で眠れなくなる場合もあります。
エアコンの室外機の音
低くうなるように鳴る室外機の音は、室内にいても気になる音の1つです。寝室などにエアコンは必須のため、寝室のすぐ外に室外機を置かなければならず、音に悩まされる人は少なくないのです。設計時から、できる限り室内へ音が響かない位置に設置する必要があるでしょう。
その他の生活音
洗濯機、食洗機、電子レンジなど多くの家電製品は使用時に音が出ます。したがって、これらを設置する場所と隣接の部屋がどのような部屋なのか考える必要があります。
交通音等の外から来る音
交通音等の外から届く音も注意が必要です。近年は防音性に優れた外壁材も多くありますが、音の全てを外壁材で防ぐのは難しいでしょう。実際に住んでみないとわからない部分も大きいのですが、リスクを抑えるためには、事前に土地の現地調査をする必要があるでしょう。
交通音
交通音は車、そして電車が挙げられます。電車に関しては近くに線路があるか無いか、踏切などがあるかないかで判断できますが、車に関しては細い道でも抜け道としてたくさんの車が通る道もあります。また、大型車両が多く通れば通るほど音も大きくなるのも問題です。消防署や救急病院の近くなら、サイレンの音も気になってしまうでしょう。
人の話し声や歩く音
繁華街に近い、あるいは駅までの通勤路沿いなど人通りが多い道の付近の家では、人の話し声や歩く音も家の中まで聞こえてくることが多くなります。
生活音が気にならない間取りの工夫
2階建ならば、1階と2階の設計図を重ねて見ることで、どの部屋とどの部屋が隣り合っている、あるいは上下、隣接しているかが把握しやすくなります。どうしても設計上動かせない場合、防音対策として寝室の間にクローゼットや収納場所を設けることで、音を遮断しやすくなります。
防音対策は、こちらの生活音を外に漏らさないためにも用いられます。外の環境を考え、お風呂の位置も考える必要があるでしょう。
外の音が気にならない間取りの工夫
寝室のようなリラックスしたい場所は、できる限り外の音が届きにくい場所に設置するのがベスト。道沿いよりは隣の家との隣接側などが静かな場合もありますが、逆に隣の家に住んでいる人の生活音が気になる場合も。
外壁の素材を防音性の高いものにするほか、音が入りやすい窓を道路や隣家から離れた位置に作るといった防音対策が効果的です。
まとめ
防音対策では、防音性能の高い外壁材だけでなく、間取りから考慮していくと効果的です。特にリラックスしたいリビングや寝室の場所は、内外の音が届きにくいように工夫することが必須といえるでしょう。