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家に使う木材って?
注文住宅ならでは!木材へのこだわり方
注文住宅をはじめとするほとんどの木造建築では、軸組に木材が使われます。その種類は2つ、無垢材と集成材に分けられます。それぞれのメリットとデメリットを理解して、憧れの家づくりに役立てましょう。
無垢材
無垢の木そのものを無垢材といいます。無垢材の中には、しっかり乾燥させた乾燥材と未乾燥のままの未乾燥材があります。
未乾燥材は乾燥しきっていないので、住宅が完成して1年間くらいは木材が乾燥して収縮する音がすることがあります。ほとんどの場合、住宅の構造そのものに影響はない場合が多く、無垢材の未乾燥材は低価格なことが売りです。
乾燥材は住宅の完成後に木材が収縮して音がする、ということはほとんどありません。快い木の香りがするので多くの人に好まれます。ただし、無垢材の乾燥材ならすべて「香りもよくて強い」という認識の人が多いようですが、実は違います。
無垢材は自然の木そのものなので、強度や品質に意外にバラツキが多くあるものです。その良しあしを見抜き、良い木を選定するには熟練の目が必要となります。
ぜったいに無垢材で建てる、というこだわりがあるなら、乾燥材を熟練の棟梁に選定してもらいましょう。品質にバラツキはあるものの、無垢材は接着剤を使っていないので、化学物質が気になる人にオススメです。
集成材
集成材とは、厚み2cm前後の木材を合板のように張り合わせてあるものです。最近は、ほとんどの住宅が集成材をつかって建てられているようです。
なぜなら、集成材は工場で成型されてしっかりと乾燥させている木材なので品質が安定、使いやすいという理由からです。集成材には無垢材のようなバラツキはほとんどありませんし、完成後に木が収縮して鳴るということもありません。
ただし、接着剤で張り合わせてあるため、シックハウスや臭いなどの心配はまったくないとはいえません。
木の種類
木には特徴があり、建物のどこに使われるかほとんど決まっています。
- ヒノキ…強度も耐久性も高いので、土台や柱に使われる。
- ヒバ…ヒノキよりも安く耐久性と強さもあるので、土台に使われる。
- スギ…ヒノキより強度・耐久性は劣るが、柔らかく吸湿性が高いため構造材、柱などの仕上げ材に使われる。
- べいつが…外材で耐久性は低いが、柔らかく加工しやすく安いため構造材などに使われる。
- 米松…強度があるため梁に使われる。